アセットアロケーションって何だろう
門外漢がある分野について学ぶとき、まず躓くのが専門用語ですよね。。。
「アセットアロケーション」
資産配分の意味ですが、複数の本やブログを読んでいると、どうも人によってその”資産”が意味する範囲にブレがあると感じました。
広義のアセットアロケーションはそれこそ全資産の配分。現金や金融商品はもちろん、不動産等のいざというときに換金可能なものまで含めた、自分の持つ全ての資産をどう配分してゆくか。
一方で狭義のアセットアロケーションはインデックス投信のアセットクラスの配分。
そして広義と狭義の間で、リスク資産のうちインデックス投信以外の金融資産をアセットクラスとして入れる/入れないなどの判断で中間の解釈もあるようです。
広義の定義の方がなんとなくわかった気になる分には便利ですが、実務上は狭義の方が利用しやすいですよね。
このサイトでは基本的には狭義の定義に近い、「リスク資産のうち、積立投信の配分」をアセットアロケーションと定義していこうと思います。
途中で悩んだこと
Q.「個別株(優待・配当狙い)」をアセットクラス(国内株式)に入れるか否か
A.自分の場合、入れない。
個別株はある程度まとまった金額で売買が必要ですし、原則一方的に積立る積立投信と違って売買で増減するので、アセットアロケーションに入れる場合調整が難しいですよね。
また、もともと個別株から資産運用を始めたため既にある程度の規模があり、個別株を国内株式のアセットクラスに入れてしまうと国内株式クラスが大きくなりすぎてリバランスの目処が立たないのもありました。
かといってリバランスしなければならないからと優待が楽しみな株まで売ってしまうのもつまらないですし。
かかりつけFPさんに相談して、自分の資産運用において、個別株はお金を使った趣味だと認識。
「あくまで趣味の範囲であり、儲けが出ればそれに越したことはないけど無くなっても仕方の無いお金。」
と捉えることで、アセットアロケーションの範疇からは除外しました。
その代わり今後個別株は原則大きく資産をつぎ込むことはせず、個別株の運用の中で出た利益、および積立投信の積立額を厳守した上で余剰資金が出た範囲で追加購入を検討することにします。
というわけで自分の場合アセットアロケーションから個別株は除外することにしましたが、勤務先の自社株やミニ株などで定期・定額購入の場合は遊びじゃないし、積立投信に性格が似るので国内株式のアセットクラスに入れていいんじゃないかと思います。
Q.バランスファンドをアセットクラスに入れるか否か
A.自分の場合、すでに持っているバランスファンドは入れない
バランスファンドを軸に積立て、そこで物足りないクラスを補足的に購入するような投資スタイルの場合、当然としてバランスファンドの構成に応じたアセットクラスに分解してアセットアロケーションを構築するべきだと思います。
ただ今回積立投信を完全に見直すことになったきっかけは、バランスファンドの債券クラスが大きすぎることが理由の一つ。
現在SBIスゴ6、世界経済インデックスF、セゾンGBFを積立切替えながら保有してきましたが、いずれも債券クラスがおよそ50%に設定されています。
バランスファンド内でリバランスする分には無難な配分とは思いますが、前回の資産運用方針で述べたようにリスクコントロールの大部分は無リスク資産の割合で行うことにしたので、リスク資産にそんなに債券要らないんですよね。
とはいえこちらもある程度年月積立ててしまっているので、バランスファンドの残高を踏まえたアセットアロケーションを行おうとすると債券クラスがリバランス困難なレベルで大きい。
そのため積立投信のアセットアロケーションは一旦リセットするつもりで、バランスファンドはアセットクラスに入れないことにして、また日本株アクティブファンドは売却処分してしまいました。
バランスファンドも売ってしまってすっきりすることも検討しましたが、主にNISAで積んだバランスファンドをここで売ってNISA枠を失うのはもったいないですし、バランスファンド自体でリバランスしてリスクコントロールはある程度されている考え、すぐの売却はせず、支出が必要になったときやリバランスの際に少しずつ処分する方針としました。
当面の方針としては上記ですが、やっぱりインデックス投信めんどいやとなってバランスファンド積立に戻ったときには撤回します(笑)
Q.アセットアロケーションとポートフォリオは違うのか
A.アセットアロケーションはアセットクラスの配分割合、ポートフォリオはアセットアロケーションを実現するための具体的な商品リスト
これは最初混同していました。もともと個別株運用だったのでアセットアロケーションの概念があまりなかったので。
上記のように分けて考えればすっきりしますね。