無リスク資産・国内債券クラスの扱いについて再考する:(1)そもそも保有するかどうか

数日、考えつつ投資ブログを回ってみましたが・・・。
みんなほんっとにマチマチですね。むしろ株式クラスなどの攻めの資産クラスの組み立てより、守りの資産をどう組み立てていくかの方にその人の色が強く出る!とまで思えてきました。

となると、あとは自分の中で納得がいくのはどういうやり方か、内省して決めるしかない。
こんなことに時間をかけているより、適当に信じたいブロガーさんの構成でもマネちゃった方が楽なんでしょうが、長期的に自信を持って運用続けていくためには「適当(≒いい加減)」な構成ではなく「適当(≒自分の理論的に妥当)」な構成を定めて、軸を持っていないとまたどこかでブレると思います。
お時間ある方はお付き合いください。

国内債券インデックスは処分

 細かい話に入る前にまず決めたのはこれです。
 もともと国内債券インデックスを入れていたのは「アセットアロケーションにはリスクコントロールのために国内債券クラスを入れるもの、そして国内債券クラスとは国内債券インデックスである」という先入観があったから。
 個人国債は無リスク資産用だと思っていたわけです。

 ですが、水瀬さんのポートフォリオでは国内債券クラスとして個人国債が置いてある。「そしてお金は寝かせて~」の中で現在の低金利では国内債券インデックスは将来金利が上がったときの下落が確定しているから、金利が2%程度になるまでは国内債券インデックスは保有せず、元金保証の個人国債で代用する、と。

 加えて、日銀の黒田総裁再任のニュース。周囲を固める雨宮氏、若田部氏は自分は詳しくは知らないですがこの3人揃うことの評価は現行路線堅持・・つまり低金利は当面(次の任期満了は5年後)継続するとなると、その間に自分の国内債券クラスの保有額もそこそこ増えてしまうので、次の総裁で方針が変わってしまうと国内債権券クラスにダメージを受ける可能性が高い。
 で、あれば。自分も現状は国内債券クラスは引揚げて元本保証の金融商品で代用することに合理性があるように見えました。

無リスク資産で持つか、国内債券クラスで持つか、あるいは両方か

 次にここが一番悩ましいところです。

 無リスク資産だけ持って国内債券クラスは持たない人の理論は
 ・金融に興味がないパートナーの持つ金融資産を無リスク資産扱い
 ・マイナス金利下では国内債券クラス保有は合理的でない(前述と同様)
  など。

 国内債券クラスだけで持っている人は、資産のほとんどをインデックス投信にしていて、無リスク資産≒国内債券クラス(個人国債)となっているような人?水瀬さんの他には見かけませんでした。

 無リスク資産と国内債券クラスの両方を持っている人。これが大多数。
 ただこれは「生活防衛資金を確保して、無リスク資産を確保して、残りのリスク資産のリスクコントロールに国内債券クラスを入れましょう」という教科書的なやり方に沿っているから数が多いだけで、無リスク資産と国内債券クラスを両方持つことの合理的理由まで述べているところは少ない印象。
 虫取り小僧さんの記事では「安全資産であることを優先するならリスクのある国内債券インデックスは不要、分散効果を求めるなら持つことにも一定の合理性がある」と書いてあったのに少し納得しました。

 で、自分はどうしたいか。
 基本は安全資産の確保としたい。分散効果は・・国内債券インデックスの、前述の約束された下落リスクとどっちがましなんでしょうね。と思ってしまいました。

 あとはこれはほんとに自分の感覚的なものですが、国内債券インデックスとして購入すると、SBI証券の画面で他のポートフォリオと一緒に表示されるわけです。そして他の株式クラスなどが元気に増えているときに国内債券クラスはほとんど動かず、他が下落するときには(下落幅は他より少ないですが)やっぱり下がって含み損の青字になっている・・というのを見るのが気分が悪いです。全体のリスク許容度の問題と言うより、増えないのに減る時は減るというのが気分が悪い。
 また、国内債券クラスがあるとリバランスの時に大抵株式クラスを売って国内債券クラスを買う流れになる。
 相対的に高くなったものを売って安くなったものを買うというリバランスボーナスの意味はわかるのですが、どうにもデキの悪い社員の成績の穴埋めに、成績の良い社員の余剰ノルマを充てられているような、現実社会でもあるシーンを思い浮かべるとやっぱり不快感を感じてしまったりします。
 とはいえ、リバランスをして国内債券クラスを補填してやらないとリスクが過剰になってしまうのでやらざるを得ない。
 大暴落が起きて株式の方がへこむことも当然想定はしなくてはならないですが、そういうときは国内債券クラスだってプラスではいられないですよね。

 で、あれば。いっそ無相関な無リスク資産として保有するほうが
 ・証券会社の画面上には表示されないので余計なストレスを感じない
 ・リバランスも成長性の高い資産同士で切磋琢磨するようにできて、リバランスボーナスとしての効果が上がるのではないか。
 ・いざ大暴落が来たときは毀損してない無リスク資産から買い増しが可能
 ・無リスク資産:リスク資産でのリバランスは1:1で単純なので考えやすく、一定以上の無リスク資産比率を保つことさえ心がければ、多少無リスク資産比率が大きくなる分には若干利益が希釈される代わりに安全性は高くなっている状態なので急いでリバランスする必要がない。
 なことにメリットを感じるのです。

 というわけでアセットアロケーションから国内債券クラスは除く方向で。

長くなったので続きます。

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