楽天証券の次々の改悪に、楽天経済圏からの脱出を決意
(投稿書こうとして楽天証券サイトのお知らせを確認に行ったらまとめページができていました)
先日投信積立残高に対する楽天ポイント付与の廃止を発表した楽天証券ですが、今度はカード積立の大幅改悪の発表。
近年のインデックス投資の主力となる銘柄は軒並み1%→0.2%還元へ。5万円/月の上限に対して100Pです。
信託報酬0.4%以上は1%還元維持とのことですが、確定したコストである信託報酬は安いほうがよろしいというのがインデックス投資の原則ですので、こういう条件を残している事自体知識の乏しいユーザーを信託報酬の高い商品へ誘導する要素となるわけで「顧客本位の業務運営」はどこへ行ってしまったんでしょうね。
積立残高に対するポイント廃止だけなら、カード積立分は維持しようかと思っていましたが、そのカード積立も改悪となると、もう複数証券(SBI+楽天)にまたがって積立を行う管理コストの方が上かなと思ってしまいました。
ちょうど(というか、おそらく楽天証券からの巻取りを狙って)SBI証券が投資信託移管手数料補填キャンペーンを恒久化+追加キャンペーンも開始したこともあり、一時の手間だけで課税や手数料コスト無くまとめられますし。
楽天証券でNISAをやっていたりすると乗り換えしにくいところはありますが、我が家の場合もともとSBI証券でNISA口座は開いていて、楽天証券はカード積立の特定口座だけだったのも幸いしました。SBI証券にまとめやすいし、まとめたほうが管理も楽になります。
SBI証券も今後改悪が無いかというと決してそんな楽観はできないとは思いますが、先日若干改悪の発表があったのが逆にしばらくは大丈夫だろうと自分は思いました。
信託報酬のうちSBI証券の取り分に収まるようにポイント還元率を減らすもので、楽天証券に対抗して無理していた部分を現実的な範囲に下げたということで、逆に見ると長く続けられる水準にしたと見えるので、これは前向きに捉えたいなと思います。
また、前述の楽天証券でNISA口座を持っている人が本格的に動く(動ける)のは来年でしょうし、これからマネックス証券のマネックスカードによる投資信託積立1%還元も始まることもあり、あと1年ぐらいはカード積立還元も投資信託残高還元も維持されるかなと思っています。
乗換方法などを情報収集している中で、トドメの告知が。
楽天市場でのポイント還元倍率を高めるSPUの、楽天証券ポイント積立の廃止。
厳密に言えば完全廃止ではなく、これまで月1回500円以上の楽天ポイントを利用した積立を行っていればSPU+1倍だったのが、3万ポイントで+0.5倍とか。いっそ廃止してくれたほうがまだスッキリする、一般ユーザーには達成不可能としか思えない条件になりました。
これまで5万円/月をカードで積み立てれば500Pになって、そのポイントで投資信託を買えばSPUが+1倍になるから、じゃあまあ楽天市場で買い物するかという好循環があったのに。
あと、これはすでに発表済ですが今年4月からは楽天市場の買い物に対するポイント付与計算が、税込価格から税抜価格に。これも消費税分、約10%のポイント減。
全体を俯瞰してみれば楽天キャッシュによる積立と1%ポイント還元(ただし期間限定)などの改良もありますが、全体として自分にとってもう楽天経済圏を”経済圏”としてシナジー利用できるところは殆どなくなったなと。
というわけで、楽天証券のカード積立は解除、資金はSBI証券に振替、投資信託は全てSBI証券に引っ越すことにしました。
今後は個々のサービスで有用なものだけ、他社サービスとちゃんと比較しながら楽天と付き合っていく方針です。
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さて、楽天証券からSBI証券への投資信託の引っ越しですが、積立ポイント改悪発表直後の反応を見ていると「楽天証券に電話して申請書類を取り寄せたいが、全然電話が繋がらない」というものを散見しましたが、現在はログイン後のFAQから申請書類のダウンロードにたどり着けますね。
申請書類を書いて本人確認書類とともに楽天証券に郵送、一定期間(2週~1ヶ月)をおいて相手先(ここではSBI証券)に商品が移管されるので、手数料を証明する資料をSBI証券に申請すれば手数料がキャッシュバックされる、と。
注意しておきたいことは移管申込受領から完了まで楽天証券の取引が停止されるので、それが問題ないタイミングを狙って行うことと、手数料(3300円/商品)が不足すると手続きエラーになるので、楽天銀行とのスイープ設定で全額銀行に戻す設定になっていると手数料不足でエラーになるようです。なので必要資金を残す設定にしておくこと。
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楽天モバイルに手を出さなければここまで急激な悪化はなかったのかなぁと思うと、残念ですね。。。