賃貸か、持家か。我が家の場合

 この話題は個別性が大きいのであくまで「我が家の場合」を最初に強調しておきます。

 お正月に家族会議をして、これまでどうするか保留にしていた家を買うかどうかについて
「働いているうちは賃貸。定年後に二人で住む小さな家を住みやすいところにキャッシュで買う」
 ことになり、住宅ローン対策として積んでいた住宅財形は不要となって解約することとしました。

状況

置かれている状況で判断大きく違うので、読者が参考にできるか判断出来るよう、住宅取得に関係しそうなところを確認しておきます。
・夫婦共働き(今は奥さん育休中ですが復職予定)。共に医療系専門職(正社員)
・夫婦とも普通のサラリーマン家庭育ち、特段親から家や土地の提供の予定はない
・双方実家は遠く、実家からの通勤は現実的でない
・夫婦と子供二人の4人家族を予定、当面両親との同居の予定は無し
・職場の住宅手当あり

考えたこと

経済面

・持ち家の資産価値をどう考えるか
 最近よく言われますが、持家は投資ではないこと。
 不動産価格が右肩上がりの時代は終わり、長期のローンを払い終わって残るのは中古物件。
 地価もよほど運良く開発地区になったりしなければ大幅な上昇は期待出来ないでしょう。
 となると環境の良い郊外に一軒家を・・と建てたとして、自分たちが死んでいなくなった後、残された家は子供にとっては負債でしかない可能性がある。
(正直自分たちの両親が残す家をどうするかは頭の痛い問題)
 知り合いにも今の仕事をしながら住める場所ではない実家が空き家になって、売ることもできず、取り壊して更地にしたら固定資産税が跳ね上がるから取り壊すこともできず、かといって放置して荒れ放題になると特定空き家にされてしまう可能性があり・・と休日に換気に行っている人がいますが、そういう負債扱いされるぐらいなら残したくないわけで。
・家賃で本当に家が買える?
 「家賃と同じ額で家が持てる」は不動産業者の売り文句ですが、現実そう甘くないですよね。
 ローン支払いは家賃と同じでも、固定資産税や経年から来る補修費、マンションであれば共益費や将来の立替えに向けた積立もかかるわけで。本当に同じ規模の家に住んだ場合、総支払いコストには相当の差が出ると考えます。
 持家が建てられる予算との折り合いで郊外に住む場合、そのことによって生じる通勤・通学時間の増大と交通費の問題も気にする必要があると思います。
・賃貸住宅手当、持家手当の差
 これは会社にもよりますが、我が家の場合は圧倒的に賃貸住宅手当>持家手当 
 持家手当は雀の涙です。
・設備費
 大規模な賃貸になると設備費の自己負担部分も大幅に安くなる可能性があります。
 インターネット回線のマンションプランや都市ガスなど。
 前の家から今の家に越してきて、都市ガスの安さには驚きました。
・住宅ローン・・・
 長期になればなるほど金利は低くなりますが、総額では金利にもよりますが35年ローンで借入れ額の1.5~2倍ぐらい払うことに。
 3000万借りたら4500万。それを逆にローン期間の間、運用に回したらどれだけ増えるか・・・・。
 また、35年ローンって今の時代、35年同じ会社で働ける人は多くないですよね。
 35年も少なくない額を払い続ける契約って相当リスクだと思います。

お金以外のメリット、デメリット

・気持ちの問題
 これはその人の性格とか育ちの問題ですかね。 
 幸い我が家の場合、奥さんは若い頃から学業や仕事で引越しが頻繁だったので賃貸に抵抗なく、自分も人の目は余り気にしない人なので。むしろ自分の子供時代、近所に同世代の子供が居なかったので、人の多い住宅地の今の住居で、近所から子供の声がするのが将来我が子の友達候補と思うと嬉しいです。
・居場所を固定されてしまうことをどう考えるか
 持家のリスクは何かあったときにすぐに引っ越せないこと。
 特に近隣とのトラブルがあった場合に苦痛を感じながら住み続けるのも・・・。と感じます。
 また長い人生の中では環境もどんどん変化しますから、そのときの状況に応じて暮らしやすい場所・暮らしやすい家の規模(特に子供が居なくなったあとの実家の子供部屋ってもったいないなぁと。)を選択出来る賃貸のメリットの方が魅力的に感じました。

結論

 というわけで我が家は賃貸継続。細かく言うと、
 現役・子育て時代:賃貸に住んで賃貸住宅手当をもらって住居費を節約し、資産を貯める
 現役・子供独立後:二人で住むのに十分な規模の賃貸に引越し、住居費を圧縮
 定年後:住宅手当がなくなるので「二人で住むのに十分な(+子・孫が来たときのゲストルーム)サイズ」「来たるべき老後に備えたバリアフリー設計」「老後の生活に便利な場所」を満たすような小さな家をそれまでに貯めた資産で一括払いで買って住み、自分たちが死んでいなくなった後は売却して遺産の足しにしてもらう、と。
 (老後に運転出来なくなることを考えて、徒歩圏内や公共交通で簡単にいける範囲に食料品店や病院等がある場所に家を買うと考えれば、そういう便利な場所なら売るときも買手もつきやすいはず)

ちなみに、どんな人なら家を買うべき?

 記事を書きながらついでに考えてみました。

・持ち家を持つことが人生の目標・夢と言うことができ、持ち家のために色々(ローンのための節約や、遠距離通勤等)を我慢出来る人。
 これはもう理屈ではないので、頑張ってくださいとしか。
・お金が余ってしょうがない人、親に家を用意して貰える人
 うらやましいですね。
・親の土地に家だけ建てればいい人
 これは微妙なラインですが、すでに土地があるならある物は活用した方がいいのでは。
 土地代がかからないなら建物代だけなら費用も相当減らせるでしょうし。
・自営業(かつ、車通勤の人)
 住宅手当が出ない人の場合、賃貸の経済的メリットが相当薄れることと、節税メリットも考えると持ち家が有利になる場合もあるのかなと感じます。持ち家で簡単にそこから離れられないことが仕事上の信頼になる方もいるでしょうし。

 結局のところ、「なんとなく、就職して結婚して家を買ってとイメージで」という時代ではなく、自分に取って家を買う意味は?メリットとデメリットは?をちゃんと考えないといけない時代になってますねと言うことで締めます。

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