2015年度NISAロールオーバーの時期ですが・・。
2015年に購入したNISA枠の商品が、5年を経て期限を迎えるので、その後どうするかを決めないとけないわけですが。
我が家では「NISA期間の終わりに全売却」となりました。以下解説。
なお、昨年は2014年NISA枠は個別株かつ別の証券会社で使っていたので、ロールオーバー検討の余地もなしに特定口座へ移行でした。なので今回が実質的に初めての検討でした。
おさらい
NISAは年120万円の枠について5年の運用期限内で利益を非課税とする、資産運用の税制支援制度でありますが、5年経過後は
(1)次の年のNISA枠を使って持ち越す(ロールオーバー) か
(2)特定口座(なければ一般口座)に移行する
必要があります。
我が家の2015年NISA商品
この頃は現在のようなインデックス投信のスタイルをとっていなかったため、「SBI資産設計オープン(資産成長型)(愛称スゴ6)」1本でした。
2015年当時はまだNISA枠も100万円が上限だったので100万円購入して5年後の現在、評価額約118万円。
年利にして3.5%位になるので、まぁインデックス・バランス投信としては悪くない成績でしょう。
これが夫婦それぞれの口座にあります。
さて、これをロールオーバーするのはいかにも微妙。。
と、いうのも。ロールオーバーするべき状況は
(1)含み益が十分(総額120万円=NISA枠以上になっている)ある
この場合はロールオーバーした方が実質的に120万円以上のNISA枠を活用できるので、迷わずロメールオーバーが勧められると思います。
(2)含み損だが今後の上昇が期待できる
ロールオーバーせず特定口座に移行させると、その時点での時価が新たな購入金額として、利益や税金を計算する時の基準になるので、儲かってないのに税金は払わないといけないような状況が生じます。
例えばNISAで100万買って5年後70万になっていたら-30万円の含み損状態。
これが特定口座に移動すると70万円で買った扱いになって、もしここから持ち直して100万円になってやれやれ売りしたら、30万円利益が出たことになって約6万円の課税が発生。大損です。
なので、次の5年の間に持ち直すと思えるなら、含み損状態の商品もロールオーバーして望みをつなぐのも一案です。
なお、この場合復活の見込みもなければ損切のタイミングでしょう。
で、話が戻って我が家の場合
含み損は出ていないですが含み益も大きくなく、新しいNISA枠である120万円を超えない。
なので、「特定口座へ移行」させることで現時点での利益を非課税で確定させつつ、2020年のNISA枠は開けるのが基本戦略でしょう。
その上で。
このNISAが終わるタイミングは乗換のタイミングでもあると考えました。
コストの高額なアクティブ系商品は別の話として、近年のインデックス投信はどれもそれなりにコストも安くなっているため、多少のコスト差では含み益の出ている商品を売って課税される分を取り返すのは簡単ではなく。
すでに保有している商品は他の理由で売るきっかけができるまでは継続保有とし、新たに積み立てる部分だけより低コストの商品を選択するのが一般的だと思います。
スゴ6も信託報酬0.748%(税込)は当時は良心的な方だったものの、現在の例えばeMAXIS Slim8資産バランス(信託報酬0.154%(税込)以内)などに比べると見劣りします。
ましてや我が家の現在のポートフォリオは株式投信だけにしているので、バランス型でもeMAXIS Slim全世界株式(信託報酬0.132%(税込))とさらに安い。
NISAが終わるタイミングは課税なく乗換ができるいいタイミングだと思いました。
と、いうわけで
ロールオーバーせず特定口座へ→いや、商品自体乗り換えるためにNISA期間の終わりで売却しよう
というのが我が家の結論でした。
実際は奥さんの車が買い替えタイミングなので、二人の口座合わせて約230万はほぼほぼ車の代金に消えそうですがね。