2018年NISAのロールオーバー検討

さて、今年もこの時期がやってきました。
2018年に購入したNISA枠の商品が、5年を経て期限を迎えるので、その後どうするかを決めないとけないわけですが。

昨年は当時のNISAポートフォリオが昔の方針に基づくものだったため、「ロールオーバーはせず、NISA期間の終わりに整理」となりましたが、
今年は「夫の口座はNISA期間の終わりに整理、来年は新たに積む」
   「妻の口座はロールオーバー。積立は特定口座に変更」
と、夫婦で判断が分かれました。以下解説。

おさらい

NISAは年120万円の枠について5年の運用期限内で利益を非課税とする、資産運用の税制支援制度でありますが、5年経過後は
(1)次の年のNISA枠を使って持ち越す(ロールオーバー) か
(2)期間終了時点の時価で特定口座(なければ一般口座)に移行する
必要があります。

まず、ロールオーバーするべき状況とは
(1)含み益が十分(総額120万円=NISA枠以上になっている)ある
この場合はロールオーバーした方が実質的に120万円以上のNISA枠を活用できるので、基本的にロールオーバーが勧められると思います。

(2)含み損だが今後の上昇が期待できる
ロールオーバーせず特定口座に移行させると、その時点での時価が新たな購入金額として、利益や税金を計算する時の基準になるので、儲かってないのに税金は払わないといけないような状況が生じます。
例えばNISAで120万買って5年後90万になっていたら-30万円の含み損状態。
これが特定口座に移動すると90万円で買った扱いになって、もしここから持ち直して120万円になってやれやれ売りしたら、30万円利益が出たことになって約6万円の課税が発生。大損です。
なので、次の5年の間に持ち直すと思えるなら、含み損状態の商品もロールオーバーして望みをつなぐのも一案です。
なお、この場合復活の見込みもなければ損切のタイミングでしょう。

我が家の2018年NISA商品

さて、我が家の場合2018年に積んだ商品の状況はこんなところ(下書き書き始めた2022/10/29時点)



まず夫の口座ですが、2017.3月の投資方針見直し時点では国内クラスとしてアクティブファンド(ジェイリバイブII)が入っていました。ですが結局伸び悩みNISAの中でも唯一マイナス成績。現在の積立クラスから外されています。
特定口座ではずっと前に処分してしまいましたが、NISA口座は処分しても枠が回復しないので期限終了までは残してありました。
ジェイリバイブIIを処分してしまうと、残り商品ではNISA枠である120万円を下回るのでロールオーバーは微妙。
であればロールオーバーはせず、ジェイリバイブII(およびSBI新興国株式インデックス・ファンド)は売却して同額をeMAXIS Slim国内株式インデックス及び新興国株式インデックスを特定口座で買付、商品変更とします。
来年のNISA枠は開くので、現行のeMAXIS Slim全世界株式(3地域均等)を継続積立とします。

他方、妻口座。
現在NISA口座で積み立てているeMAXIS Slim全世界株式(3地域均等)ではありませんが、同ファンドを構成し、リバランス時にはスポット購入を行う3銘柄となっています。
これらの総額は約160万円でNISA枠を超えるので、こちらはこのままロールオーバーとします、積立は特定口座にしますが、NISA積立の設定で「課税枠シフト注文」がオンになっているので、NISA枠がいっぱいのときは自動で特定口座で買い付けてくれるはずなので設定変更は不要、と。

ついでにジュニアNISAもeMAXIS Slim(8資産均等)で80万→100万ぐらいになっており、ジュニアNISA枠以上に増えているので、こちらも現在積立中のeMAXIS Slim(オールカントリー)とは銘柄が異なりますが、変更するデメリットのほうが大きそうなのでロールオーバーとしました。

今年のロールオーバー方針は以上です。めんどい。
NISA改革案で永久制度化も提案されていますが、金融庁にはなんとしても頑張って欲しいですね。

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